国税庁が、e-Taxホームページ及び確定申告書等作成コーナーにおいて今年2月から5月にかけて実施した「e-Taxの利用に関するアンケート調査」結果(有効回答数5万4021人)によると、e-Taxや確定申告書等作成コーナーを知ったきっかけ(複数回答)は、「国税庁HP(e-TaxHP)」が61.9%で最も多く、次いで、「テレビ・ラジオ」(26.4%)、「税務署からの案内文等」(23.3%)の順だった。

 e-Taxを利用しようと思った理由(複数回答)については、「税務署または金融機関に行く必要がない」が80.9%と最も多く、次いで、「税務署の閉庁時間でも申告書等の提出(送信)ができる」が67.9%、「パソコン(インターネット)を活用できる」(60.5%)、「申告書の作成・送信が容易」(53.0%)などとなっており、やはり税務署等へ足を運ぶ必要がないことを始め、“利便性の高さ”が圧倒的に受け入れられている。

 納税者から手間がかかるなどの不満の声が少なくなかった事前手続きについては、「(とても)スムーズにできた」との回答が、「事前準備(ルート証明書のインストール、信頼済みサイトの登録)」で70.3%、「開始届出書の送信(利用者識別番号の取得)」で69.3%、「電子証明書やICカードリーダライタの取得・設定」で67.9%、「電子証明書の初期登録」で63.6%と、それぞれで6割を超え、事前手続きもスムーズに行えたようだ。

 e-Taxの普及定着に向けた取組みについての評価については、医療費の領収書や源泉徴収票等の添付書類の提出を省略できることは、「とても良い」が74.3%、「やや良い」が17.0%と、合計で9割超が評価。また、e-Taxで提出した還付申告書の処理期間を3週間程度に短縮していることについては、「とても良い」が68.1%、「やや良い」が22.1%と、こちらも評価する人が合計で9割超にのぼった。

 なお、納税者利便性の向上策のうち、2013年8月から確定申告時期以外の通常時期のe-Taxの受付(送信可能)時間を延長していることについては、83.7%が「(とても+やや)良い」と回答しているが、これを法人の経理担当者・代表者及び関与税理士に絞ると89.5%まで上がり、かなり評判は良いようだ。ちなみに、2013年8月1日以降は、確定申告期以外の受付終了時間がそれまでの21時から24時まで延長されている。

 同アンケート結果は↓
http://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topicse25.pdf